サムネイル画像

高木美帆は銀メダル スピードスケート女子1500m

  • スポーツ
2018.02.12

高木美帆は銀メダル スピードスケート女子1500m

高木美帆は銀メダル スピードスケート女子1500m
ピョンチャンオリンピック、スピードスケートの女子1500メートルが行われ、高木美帆選手が銀メダルを獲得しました。オリンピックのスピードスケートの個人種目で日本の女子選手が銀メダルを獲得するのは初めてです。
女子1500メートルを最も得意としている高木選手は、今シーズン、ワールドカップで負けなしの4連勝、日本記録も2回更新するなど結果を残して大会に臨みました。

高木選手はレース序盤、同じ最終組で滑走したこの種目の世界記録保持者、アメリカのヘザー・ベルフスマ選手から遅れて入ったものの、疲れが出る後半に持ち味の粘り強さを発揮しました。終盤、ペースを大きく落とさなかった高木選手はラスト1周を前にベルフスマ選手を逆転して1分54秒55のタイムでフィニッシュしました。

この結果、高木選手はトップの選手に、0秒2及ばなかったものの、オリンピックのスピードスケートの個人種目では日本の女子としては初となる銀メダルを獲得しました。

このほかの日本勢では、500メートルと1000メートルで金メダル獲得が期待されている小平奈緒選手が6位入賞、菊池彩花選手が16位でした。

この種目、金メダルはオランダのイレーン・ビュスト選手が2大会ぶりの獲得、銅メダルは同じくオランダのマリット・レーンストラ選手でした。

高木「銀メダル誇りに思う」

高木美帆選手はレース直後にガッツポーズを見せたあと、コーチと抱き合って涙を見せていました。

高木選手はインタビューで、「金メダルは逃したけど、ここで出さなきゃどこで出すという気持ちでガッツポーズを出しました。もう少しのところで金メダルが取れなかったことは悔しい。ただ、4年前はここまで来ることを想像できていなかったし、これまでいろいろな方に支えていただいたので、こみ上げてくる気持ちがあった」と振り返りました。

そのうえで、「銀メダルを誇りに思う。ここまで来ることができた自分に自信を持ちたいし、大会は終わっていないので1000メートルと団体パシュートではこれ以上のレースができるように準備したい」と意気込みました。

ソチ大会代表に入れず「覚悟を決めた」

高木美帆選手は北海道出身の23歳、日本女子の中長距離のエースです。

初めてオリンピックに出場した2010年のバンクーバー大会では1000メートルで35位、1500メートルは23位でしたが、日本のスピードスケート史上最年少の15歳、中学生での出場で注目を集めました。
その後、伸び悩み、前回のソチ大会は代表に選ばれませんでしたが、その時の悔しさから「覚悟を決めた」とスケートに集中して取り組む意識に変わり、日本スケート連盟が国内のトップ選手を集めて年間300日以上の強化トレーニングを行うナショナルチームで、本場、オランダ人コーチのもと、滑りに必要な体力や技術の向上を図ってきました。

今シーズンは、ワールドカップで、オリンピックで出場予定の1000メートル、1500メートル、3000メートル、それに女子団体パシュートの4種目でいずれも世界トップレベルの成績を残していて、このうち、最も得意とする1500メートルでは、今シーズン、4戦全勝で、日本記録を2回、更新しています。

中学生の時から柔らかい膝の動きで力を効率的に氷に伝える技術に定評がありましたが、さらにナショナルチームで筋力などを鍛えた結果、スピードと持久力の双方が求められる1500メートルで最後まで安定したラップを刻める滑りで世界と戦ってきました。

スピードスケート個人種目での銀は史上初

スピードスケートの個人種目で日本の女子がメダルを獲得したのは1998年長野大会の岡崎朋美さん以来、5大会ぶりで、銀メダルは史上初めてです。

スピードスケートの日本女子最初のメダルは1992年アルベールビル大会の1500メートルで橋本聖子さんが獲得した銅メダルでした。続く1994年リレハンメル大会では5000メートルで山本宏美さんが銅メダル、4年後の長野大会では500メートルで岡崎朋美さんが銅メダルを獲得しました。

スピードスケート女子の個人種目での日本勢のメダルはこの時以来、5大会ぶりで、銀メダルは今回の高木選手が初めてです。女子団体パシュートでは2010年のバンクーバー大会で、日本が銀メダルを獲得しています。

小平「落ち着いて滑ること意識」

女子1500メートルで6位に入賞した小平奈緒選手は「1500メートルのレース経験は少ないが、氷と会話して、氷とけんかしないように落ち着いて滑ることを意識した。初戦だったが低地リンクでの自己ベストを出せた」と振り返りました。そのうえで、「続く1000メートルと500メートルはより自分の得意なスピードを感じられるレースになると思う。しっかりと自分らしいレースをしたい」と意気込んでいました。

菊池「けがを乗り越え もう一度チャレンジできてよかった」

2回目のオリンピック出場でスピードスケート、女子1500メートルで16位だった菊池彩花選手はおととし、練習中にほかの選手と接触してスケートの刃で足首を切る全治3か月のけがを負って昨シーズンはレースに出場することができませんでした。

菊池選手は「メダルには届かなかったし目標としていた入賞にもほど遠かったが、けがを乗り越えてオリンピックにもう一度チャレンジできてよかった。たくさんの人に支えられて全力で滑ることができた」と話しました。そして、今後の女子団体パシュートに向けて「日本チームが一丸となってしっかり頂点を目指して頑張りたい」と話していました。

大学時代の恩師「プレッシャーの中での銀メダルに価値」

高木美帆選手を大学時代に指導した青柳徹さんは、「プレッシャーがかかる中、力を出し切って銀メダルを獲得したことに価値がある。金メダルは獲得できなかったが本当によいレースだった」と高木選手をたたえました。

一方、金メダルをとれなかった理由については「高木選手は1回フライングしたあと、2回目のスタートですこし氷をうまくとらえられなかった。優勝したオランダのビュスト選手とはラップタイムはほとんど同じだったので、スタートで差が出た」と分析しました。

そして14日行われる女子1000メートルに向けては「高木選手はレース後、金メダルを取れず悔しいと言っていたがその気持ちが大切で、期待できる。小平奈緒選手と一緒に表彰台に上がってほしい」とエールを送っていました。

日本スケート連盟 橋本聖子会長「喜びと感謝」

1992年のアルベールビルオリンピックで同じ種目で銅メダルを獲得した日本スケート連盟の橋本聖子会長は「喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。金メダル獲得は持ち越しになりましたが、次に期待しています」とコメントしています。
続きを見る NHK NEWS WEB

みんなで作るニュースサイト RELEASE

RELEASEの投稿をもっと見る ≫