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【エンタなう】元殺人犯6人が平穏な港町に移住する映画「羊の木」

  • 芸能
2018.02.13

 罪状がそれぞれ異なる元受刑者の男女6人が、寂れてはいるが平穏な港町にやってくる。更生と過疎対策のため素性を隠して移住させる国家的なプロジェクトなのだが、移住担当の若い役所の職員は、全員が殺人犯だったことを知り、戸惑いながら奔走することに。

 映画「羊の木」(公開中)は、山上たつひこ原作・いがらしみきお作画の同名長編コミックを「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督が、個性派俳優たちのユニークな群像劇サスペンスに仕立てあげた。

 移住係の職員・月末(つきすえ)を演じる錦戸亮は、映画を観る者と同じ目線で、自身の中の「犯罪者への偏見」と戦いながら、“普通の人”という最も難しい役柄に挑む。

 新住民役の6人がスゴイ顔ぶれ。松田龍平の得体の知れなさ、田中泯が漂わせるただならぬ殺気、荒ぶる気持ちを抑えられない北村一輝、とらえどころのない不気味さの市川実日子、そして、秋葉原通り魔事件をモデルにした「ぼっちゃん」が初主演作の水澤紳吾は、本作でも危ない異才を放っている。

 おおっ、と思ったのは元受刑者のひとりである優香の役柄。介護施設に職を得て初老男性の介助をするのだが、地味な作業服から場違いな妖しい色気を醸し出す。舞台女優としても注目され始めた優香の熟した魅力だ。

 町に伝わる土着的な“鬼神”の祭りを巻き込んだ波乱の展開は見もの。6人の素性がもっと観たかった。(中本裕己)

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