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「強くなる藤井五段を見ている貴重な時期」ベテラン棋士・深浦九段の胸躍らす中学生棋士の成長曲線(AbemaTIMES)

  • 国内
2018.02.14
 将来の名人候補生がどんどん成長するこの時期を見られる将棋ファンは、実に幸運なのかもしれない。周囲の度肝を抜くデビュー以来29連勝を飾り、その後も高い勝率を維持し続ける中学生棋士・藤井聡太五段(15)。そんな新星に王位3期の実績を持つベテラン棋士・深浦康市九段(45)は「強くなる藤井さんを見ている貴重な時期だと思います」と目を細めた。どこまで強くなるか分からない、その成長曲線は将棋ファンだけでなく棋士たちの胸まで躍らせている。

 今から32年ほど前。後に永世七冠達成や将棋界初の国民栄誉賞を受賞した羽生善治竜王(47)がプロデビューした時と同等かそれ以上の衝撃を、ファンや棋士たちは受けている。前人未踏の29連勝は当然だが、その勝ちっぷりも想像を超えている。昨年春にAbemaTVの対局企画「炎の七番勝負」で藤井五段と対戦した深浦九段は「まだ藤井さんの実績がまったくなかった時だったので、七番勝負のメンバーを見て、正直企画になるのかと思った」と、当時を振り返った。若手の実力者たちに勝ち越すと、深浦九段、佐藤康光九段、羽生竜王の順位戦A級棋士3人には全勝。6勝1敗と、非公式戦ながらとてつもない結果を出した。「正直、勝ちたかったんですけどね。うまくやられました」と、自らの敗戦を思い出した。

 公式戦でも度々トップ棋士を破ると、朝日杯将棋オープン戦では佐藤天彦名人(30)に快勝し、その成長ぶりを見せつけた。「力勝負でうまく組み立てての完勝。ちょっと驚きましたね」と、タイトルホルダーの1人を真正面から打ち破った将棋に目を見張った。「七番勝負のころは中終盤の強さが際立ったのですが、ずいぶんと対局を重ねて、序中盤の洗練具合に、よく勉強しているなというのが見えますね」と、8割を超える驚異的な勝率以上の成長を感じ取った。

 デビュー直後から、各棋士が「完成度が高い将棋」と口をそろえていたが、藤井五段の将棋は完成どころか、日に日に強さを増している。右肩上がりの成長曲線が描かれているからこそ、その途中で実現する羽生竜王との公式戦初対局が見逃せない。「羽生さんは変幻自在ですからね。藤井さんが序中盤でついていけるか。2人とも終盤型なので、最後まで見逃せないですね」。2月17日に行われる朝日杯将棋オープン戦準決勝。この一戦で、藤井五段がまたどれだけ強くなるのか。これもまた貴重な瞬間だ。
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