イタリア政府債務免除を求める可能性でユーロ売り強まる中、ドル円は111円台を目指すか

  • 経済
2018.05.17

昨日の海外時間には、イタリアで連立政権樹立を目指している「五つ星運動」と「同盟」が、ECBに債務免除を求める可能性が報じられてユーロ売りが強まりました。

◆今後の見通し

イタリアで新政権を目指して協議を続けている「五つ星運動」と「同盟」が、ECBに対して2500億ユーロの債務免除を求める計画について話し合っている、との報道でユーロ売りが強まりました。この件に関して「同盟」経済顧問は話し合いが継続していると述べた一方、「同盟」報道官は「公式な政策案には盛り込まれていない」と述べています。今後実際に債務免除を求めるかは非常に不透明ではありますが、いずれにしてもイタリアの新政権が「五つ星運動」と「同盟」を中心としたものになれば、これまでのEUの財政規定を逸脱するようなものになる可能性が高いとしてイタリア国債が急落する中ユーロ売りが強まりました。イタリアの新政権協議に関しては、内容に不透明感が強いことに加えて、時間切れとなって再選挙の可能性も未だに残っていることから、今後も報道でユーロが上下する可能性が高いと考えられます。

一方ドル円ですが、現在米長期金利は一昨日よりも高い水準となっていますが、ドル円は高値を更新していません。実需筋の売りが意識されていると考えられますが、一方で110円近くでは買い意欲も見られ、次の方向性を模索している状況です。

◆ドル買いポジションで111円を目指す

昨日110.10円でドル買い円売りのポジションを作りました。損切りラインは109.80円に置いて111円付近での利食いを目指しています。

◆海外時間からの流れ

欧州時間序盤、米長期金利がやや低下したことからドル売りが優勢となって、ドル円は110.00円台まで下落し、ユーロドルは1.1850台まで上昇しました。その後「イタリアで連立政権樹立を目指している「五つ星運動」と「同盟」がECBに債務免除を求める意向」と報じられるとユーロ売りが優勢となって、ユーロドルは1.1760台まで、ユーロ円は129.60円台まで下落しました。この間ドル円は110.20円台まで反発したあと110.10円台まで下落しています。

NY時間にはいると、各国株価が上昇を始めたこともあって、円売りが優勢となって、ドル円は110.30円付近まで、ユーロ円は130.30円台まで、ユーロドルも1.1820付近まで上昇しました。その後ユーロドルは1.1800を中心としたもみ合いとなった一方、ドル円は110.00円台まで下落したあと、米長期金利が上昇したことから110.30円台まで上昇しました。この間ユーロ円は129.30円付近まで下落したあと130.30円台まで上昇しました。

東京時間にはいって、日経平均が堅調に推移していることからやや円売りが優勢となっています。また「英国はEUの関税同盟にとどまる可能性がある」と報じられたことからポンドが買われています。

◆今日の予定

今日の海外時間には米・5月フィラデルフィア連銀景況指数、米・新規失業保険申請件数、米・4月景気先行指数の発表と、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁の講演が予定されています。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOお客様コンサルタント。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp

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